子どもたちにとって、アート表現することは、
評価の対象となるものではありません。
アート表現のプロセス自体が重要で、
作品の完成度、デザイン性など全く関係ないことです。
ただ、時には教育の場の中で(美術や音楽の教科として)、
アート表現が評価の対象となってしまっている場合があるため、
子どもの頃に、納得のいかない評価を受けて、
自分には能力がないのでやるべきではないと心に誓った人も少なくないでしょう。
ですから、評価のない環境で
子どもたちに自由にアート表現する機会をもたせてあげる事が
とても大切だと考えています。
さて、
子どもたちは”遊び”の中で、
「自由に表現」する事を楽しんでいます。
感情を発散させたり、
思い通りにはならない現実に対する不満を
“遊び”を通して解消しています。
あるいは、これからの夢や願望を
イメージを絵や造形で表現したり、
声を出したり踊ったり
別の誰かや、何かになりきって演じたり、
このように”遊び”として表現する中で、
自分の心のコントロールのやり方だったり
チャレンジする勇気だったり
成功する喜びだったり、
様々な経験をしています。
自由に表現することで
現実に対する適応力や、解決法を
無意識に学んでいるのです。
このことが
未来に向けての可能性を開くことにつながっていきます。